オフィシャルホームページはこちら http://www.abcphoto.jp/
プロカメラマンとアマチュアカメラマンの本質的な違いについて

今回はよく質問を受けるカメラマン業界について。

 

よく
「デジタルになって、いい写真がだれでも簡単に撮れるようになるとプロの世界は厳しいんじゃないですか?」
といったニュアンスの質問を受けます。

 

たしかに、まったく的外れな質問ではありませんが、細かく答えようとすると長くなっちゃうので
「まぁ、そうですねぇ〜」などと曖昧に答えてることも多いんですが、今日はその長くなる部分をちゃんと書いておこうかと思います。


写真の仕事というのは、何らかの情報を伝える必要性があったり、記録に残す必要性によって存在します。
そういった部分では、モニターを見ながら撮影できるデジタルカメラの昨今、プロとアマチュアカメラマンの差は大きくありません。

 

しかし実際には写真だけを生業にしているプロカメラマンは多く存在します。
※ここでいうプロカメラマンとは、商業カメラマンという括りで説明し、自己表現としての作品を撮影する写真家とは分けて読んでください。

 

簡単にプロとアマの違いを説明するなら、

 

(プロ)
・イメージ通りに1発で撮れる
・ミスがない
・出来上がりの判断はクライアント


(アマ)
・撮りながらイメージするからカット数が多い
・ミスが多いから沢山撮った中からいいものを選ぶ
・出来上がりの判断は自分

 

ということが挙げられます。


結果(写真の出来)だけでは、プロとアマの差は分かる人にしか分かりませんが、出来上がるまでのプロセスには大きな差があります。

アマチュアと違って、プロの撮影現場では多くの人が関わります。
すると自ずと撮影スケジュールがきめ細かく設定されます。
プロは決まった時間の中で、クライアントが納得する写真を確実に撮ることが要求されるので、無駄なカットはほとんどありません。


よって、プロとアマの差というのは、感性ではなく確実性の差です。
もちろんプロの中にもその差はあって、その差がプロの中でも上手いか下手かの判断になりますが、アマの世界が沢山選んだ中の1枚で判断するのに対し、プロの世界で結果の他にプロセスも重要だということです。


またこれは個人的な考えですが、感性(センス)というものに「有無」は無いと思っています。
人それぞれ、経験や環境が違う以上、見る人にフィットするか否かであって、センスが良いとか、悪いとか単なる嗜好の違いでしかありません。
よってプロとアマの間に感性の差は無く、単に違いがあるだけだと思います。


昨今の時代背景でプロに求められるものとは、クランアントの意向を汲み取れる能力と、そのイメージを確実に形にする知識と技術です。
そういった意味で、プロとアマには結果的な写真の善し悪しではない部分に大きな「差」があるということになります。


では、プロとアマのその「差」はどこから違ってくるのか?

アマは基本的に独学のため、自分の興味のある部分や、撮りたいイメージのために知識をつけます。
一方プロの場合下積み時代があり、この下積みの現場もしくは学校などで、自分に興味があるなし関係なく、あらゆる状況で必要となる知識を体系的に学び実践で鍛えます。
要するにアマチュアの場合、極論ではありますが体系的な知識がないので方程式がなく、たまたまいい写真が撮れたものだけ人様に見せているということです。

 

ちなみにこの写真は、ベルギーで2年に1回行われるフローリストの世界大会で出品された作品用の撮影で依頼されたものです。
植物はもちろん生花ですので、時間が経てばだんだん型崩れするので撮影時間は僅かです。
僕はフローリストさんが制作する過程の作品を見ながら鏡面に写込むことを提案し撮影したのですが、作品が出来上がり次第とにかく早く撮りあげなきゃと思い、セットを組む間、頭の中は仕上がりのイメージをするのにフル回転でした。
撮ったのは確か3カットくらいだったかと思います。
おかげでこの作品は金賞を受賞されました。

ひとつ書いておかなきゃいけないのは、ここまで書いてきたことはアマチュアを卑下する意味ではありません。


そもそも自分の好きな写真を撮るアマチュアと、他者のために代金をいただいて撮るプロと比べることはナンセンスです。


ただ、こういった事を、世間話の流れで話すのも大変なので、これから「ブログを読んで下さい。」

と言えるように書いたもので他意はありませんので、ご理解ください。

school comments(0) trackbacks(0)
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://abc-photo.jugem.jp/trackback/252
<< NEW | TOP | OLD>>